2022.12.09
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博士(エネルギー科学)を取得しました!

博士(エネルギー科学)を取得しました!

こんにちは、こんばんは。IIUの中筋です。

おはようございます。こんにちは。こんばんは。中筋です。
今回は少し個人的なお話をしようと思います。

実は、2022年3月に博士(エネルギー科学)を取得しました。

2013年4月に修士課程に入学後、紆余曲折ありまして、やっと取得しました。

博士号学位授与式

実はエネルギー科学研究科の副代表として出席していました。
副代表はラッキーなので、あまり注目しないでください(笑)

日本の学位には、「博士」(標準修業年限:3年)・「修士」(2年)・「学士」(4年)・「短期大学士」(2年)の4種類及び「専門職学位」があるようです。 (wikipediaより)

学位の分類体系

私は、高等専門学校出身ですので、「博士(エネルギー科学)」・「修士(エネルギー科学)」・「学士(工学)」と準学士(工学)を持っています。

準学士については卒業式にもらう証明書に、「準学士と称することを認める」と書いてあり、ずっと違和感がありましたが、上の表をみて解決しました。称号ということなのですね。

さて、エネルギー科学とは?となると思います。

私が通っていたところは、京都大学大学院エネルギー科学研究科というところです。

HPには、「エネルギー科学研究科は、エネルギー持続型社会形成を目指して、理工系に人文社会系の視点を取り込みつつ学際領域としてエネルギー科学の学理の確立をはかり、地球社会の調和ある共存に寄与する、国際的視野と高度の専門能力をもつ人材を育成します。」とあります。

すなわち、理工系に人文社会系の視点を取り込みつつ「エネルギー問題」克服のための新学際領域を確立するために設立されたと理解してよいです。

産業革命以降、エネルギープラントは巨大化し、さらに近年は環境問題への対応もあり、複雑なものになっています。

特に、原子力発電所などの原子力エネルギーを利用するプラントは、プラントの構造だけでなく、周辺の社会や経済、さらには日本全体の社会・経済とも密接に関わっています。

これを私がいた研究室では「巨大複雑系社会経済システム」と名付けて、安全性の分析だけでなく、社会との関わりなども研究していました。

今は、カーボンニュートラルやロシア・ウクライナ情勢もあって、さらに複雑になっていますね。それと同時にエネルギー問題の重要性を実感される方が増えているのではないでしょうか?

大学院での授業では、もちろん、エネルギー関係の講義もあります。原子力エネルギー、燃焼(自動車や火力発電と関連)といった工学的な講義から、エネルギーと社会の関わりを学ぶ講義もありました。

特に印象的だった内容は、「トランスサイエンス」という概念です。

これは、「科学に問うことはできるが、科学では答えることができない問題」を指す概念で、工学的には安全だけども、安心はできないということ(原子力発電が例)に対応します。

今まで工学だけに専念してきた私としては、設計などの工学的な要素だけでなく、社会的な要素(社会受容性)や経済的な要素(ビジネスとして成り立つか)も相当に重要ということを学びました。

私の学位論文は、 「原子力材料挙動のモデリングと保全学への展開」というタイトルです。内容は追々紹介するかもしれません。

ちなみに、京都大学大学院エネルギー科学研究科では毎年夏(一部は冬も)に入試が行われています。社会人も受けることができます。気になった方はホームページをご確認ください。

それでは、また!

中筋

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